リハビリハック

【脊髄炎】神経をつなぎかえる、神経再建術!小児の実績も

手術の必要性

小児のうちに手術が必要とされる理由

なぜ小児のうちに手術を検討するのか。なぜそれが必要なのか。。

うららも悩み、たくさんの先生がたに見解を聞きました。

手術を小児のうちに行うべきという見解

医科大整形ー「今までの例で、半年過ぎた時点でその先よくなることはあまりない

理学療法士ー「時間がたてばたつほど脳が動かし方を忘れるから不利だ

厚生連整形ー「時間の経過で筋肉が萎縮してしまっては、神経を新たにもってきたところで動かない

うらら
うらら
このくらいの時期に機能再建をすすめてくれるお医者さんもいれば、そうでないこともあるので、情報にはハングリーになろう
こらら
こらら
これ言われると焦るなあ~。でもこの再建術を知らずに年月が過ぎちゃう場合もあるよねきっと…
うらら
うらら
神経移行には「できる時期」があるからこの手術に関してはできるだけ早いうちに情報を得たいね

発症から、神経の自然回復が停滞してくる時期がだいたい半年(6か月)と言われています。

それから、神経を移行しても、動かすための筋肉が萎縮してしまっていて

神経移行手術があまり効果的でないとされるのが発症から1年(12か月)以上経過している場合。

(※1年以上経過している患者さんにもできる手術があります。後述)

ですので、半年(6か月)以上~1年(12か月)以内の間に神経移行手術を行うのが望ましいとされています。

ただし、出産時に産道でなんらかのトラブルがあり麻痺を起こしてしまう「分娩麻痺」の場合

神経の戻りがよかったりすることがあるので、数年回復を待ってから神経移行を行ったという例が身近にありました。

こらら
こらら
神経移行ができなくなっちゃうなら、はやく手術しないと!
うらら
うらら
うん、焦るよねー。でも手術ができない場合もあるよ。

手術ができない場合

手術ができない例

うらら
うらら
もちろん、できない場合もあるわけで。
我が子のかかった病気(弛緩性脊髄炎)においては、手術をすることができたのは手術を希望し受診した方たちの半数以下という結果もあります。(1病院調べ)
  • 発症後一年以上経過している
  • ドナーとなる神経が足りない(麻痺が広範囲)
  • その他の病気と合併している場合

これは地元や他県の医師、リハビリの先生がた、同じ病気と闘う方々とお話しする中で得た情報です。あくまでこれは一例です。

発症後1年、という数字も目安であり、先生の方針によって違うものです。

この記事においてあてはまる項目があったとしても、必ず受診を経て判断してください。お願いします。

再生医療の現在

現在、Ips細胞(アイピーエスさいぼう)など再生医療の研究が行われています。

京都大学Ips研究室「CiRA(サイラ)」

山中教授は著名ですね。

これらの技術を用いて現在、脊髄損傷患者に向けて

「自身の神経細胞を注射で抜き取り、培養し、再度本人の身体に戻す」、

ステミラック療法
という 治療の治験が行われており、

治験を受けたい患者さんを募集しています。

患者さんの骨髄液(こつずいえき)と血液を材料に、細胞を2-3週間かけ、1万倍にまで培養します。

培養した細胞は、60分の点滴で身体に戻されますが

自身の細胞であるという点、

注射のみで完了することから患者さんへの身体の負担がかなり低いという魅力があります。

直接CiRA宛てに問い合わせをしたところ、

現在(令和元年7月時点)、

中枢神経(脳・脊髄)に対する治験はまだ行っていないとのことでした。

ですので残念ながら、我が子の場合脊髄炎での神経損傷だったので対象外という結果になりました。

そのほかにも治験の条件がありますので

詳細は治験を行っている札幌医科大学付属病院のHP、脊髄損傷に対する再生医療等製品「ステミラック注」を用いた診療についてをお読みください。

今すぐ手術に踏み切らなくていいという理由

手術を急ぐべきだという見解もある中

「今すぐ手術に踏み切る必要はない」という意見もあります。

その理由は以下です。

手術に急がなくてもいいという見解
  • 厚生連整形ー「小児である現段階よりも、身体機能が発達する小学生ごろまで待つ方がリスクが少ない
  • 厚生連整形ー「筋力の低下とともに神経移行手術は受けられなくなるが、成長するまで待って筋肉ごと移行する手術もできるのでまだ様子を見ても
  • リハビリOTー「経験上まだリハビリでよくなる可能性が残されている
  • リハビリOTー「小児のため、移行術によってよくなったのか成長によって改善されたのか、術後の結果がはっきり見えないところもある

麻痺が広範囲でドナー神経が足りない、とされる我が子場合

呼吸器系も弱っていたため、

呼吸器系を補助する神経を取ることにもリスクがありました。

そのため、

「筋力がのこっている今のうちにとリスクをとって神経移行する」

よりも

「筋力を優先せず、成長による筋力増加とともに呼吸器などが強くなってから筋肉とともに移行するべき」という見解をいただきました。

もしもこのように

神経移行ができないとお医者さんの判断があったとしても、

外科的な治療で言えば、今後「筋移行術(きんいこうじゅつ)」という手段もあるし

先述したように、慢性化した麻痺に対する再生医療も今後臨床の段階に入ってくる可能性があるという希望があります。

先々希望のない話ではないので、手術をいったん見送るという判断もあってよいのではとわたしは思います。できるに越したことはないですが

多すぎるリスクを取るよりは、時間がかかるけれどもより安全な道を選択するという選択があっても

いいのだと思います。個人的な考えですが。

手術をあきらめざるを得ない人の場合も

次のチャンスがあると知っているだけで、少しだけ救われるといいなと思います。

だから是非この記事をたくさんの人に読んで欲しい。

うらら
うらら
ちなみに神経移行に使用できる神経は部位によってだいたい決まっているの。どこからでも取れるならいいんだけどね…。
こらら
こらら
ほんとうに無駄な機能なんてないもんね。取ってしまっても差し支えない神経はそう多くない、か。

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